「自分らしさ」を、「特別変った」「奇抜な」もののように捉えないでください。そうではなく「自分らしさ」とは自分自身にとって最も「自然な在り方」である、ということです。
穏やかな川の流れのように、「自然な状態」が「自分らしさ」であると言えます。この「自然な状態」とは、「全体的な自己のあらゆる部分」が「自然な状態」ということを意味しています。
例えば、「自己のあらゆる部分」を表わす10本の川が集まって、「全体的な自己」という大きな川の流れを創っているとイメージしてみましょう。その場合に「穏やかな川の流れ」とは、小さな10本の穏やかな川が合流した大きな1本の穏やかな川の流れを意味しています。
小さな1本の川が非常に荒れた状態であったり、障害物でせき止められていたり、氾濫するほど水かさの増した状態の場合、その川が合流した先の大きな川も必ず影響を受けることになります。
つまり、自己のある部分の「行き過ぎた状態」は、全体的な自己の「自然な状態」を阻むものになるということです。また、自己のある部分の「停滞した状態」も、やはり全体的な自己の「自然な状態」を阻むものになります。
「自分らしさ」とは、全体的な自己のあらゆる部分が調和した「自然な状態」を意味しているのです。
しかし、世界中のあらゆる川には、それぞれ独自の特徴があるように、全体的な自己の調和した状態には、一人一人独自の特徴が自然に表れるものです。
「自分らしさ」を特別に強調して内なる調和を乱すよりも、自己のあらゆる面を調和することによって、かえって「自分らしい状態」につながる結果になります。
その理由は、「全体的な自己の調和した状態」というのは、「魂の目的」が実現するようチューニングされた状態だからです。
「自分らしさ」とは、「全体的な自己のあらゆる部分」が「魂の目的」と調和した状態である、と説明できます。
しかしこれは、たとえ「魂の目的」に気づいていなくても、自己の全体が「何となくしっくりくる」とか「なんとなく落ち着く」あるいは「違和感が無い」「不調和がない」「葛藤がない」ような状態にチューニングしていくことで近づいていくことができます。
2016年5月19日 inner-wish
PDF電子ブック『魂の目的を生きる』〜魂の目的を日常生活に活かす方法〜(インナーウィッシュ著)より、魂の目的を生きる方法について引用しています。詳しくはコチラ>