般若心経(小本)_現代語訳について紹介しています。
以下の紹介内容は、すべて下記より引用しています。
CD付き 般若心経 読む・聞く・書く 単行本
【参考】
『般若心経【読む・聞く・書く】』
法楽寺住職 小松庸祐/西東社
画像については、書籍の内容を参考に作成したものです。
それ以外の追加情報については、参照元を個別に記載します。
小本「般若心経」全文現代語訳
①
観自在菩薩(観音菩薩)は彼岸に渡る深い智慧(無常・無我)を体得し、
苦の原因となる無明を見極め、
五蘊(色・受・想・行・識)のすべてが空であると看破されました。
そして、いっさいの苦より解脱されました。
②
このように照見いたしまして、
物はそのまま空であると同時に、空はそのまま物であります。
物を離れて空はない。空を離れて物はない。
したがって知覚と想像と意行と知識なども空であります。
③
舎利子よ、万法の自性は空であって相ではありませぬ。
生もなく、滅もなく、垢もなく、無垢もなく、
減もなく増もありませぬ。
④
舎利子よ、この理由によって、
空にも身もなく、知覚もなく、想像もなく、意行もなく、知識もなく、
眼もなく、耳もなく、鼻もなく、舌もなく、身もなく、意もなく、
物もなく、聲もなく、香もなく、味もなく、法もありませぬ。
それと同じく眼界もないことからして、
意界もなく意識界に至るまでもありませぬ。
⑤
無明もなく、無明の尽きるところもなく、
老死もなく、老死のつきるところもありませぬ。
それと同じく、苦もなく滅もなく、智もなく、得もありませぬ。
⑥
舎利子よ、この理由によって、
菩薩などは得することがないからして、
最勝智(さいしょうち)に到るところのこの法に安住しまして、
心に障礙(しょうげ)もなければまた恐怖もなく、
顚倒(てんどう)の心を遠く離れまして、
煩悩を離れましたところの完全な境地に着きます。
⑦
たしかに三世(さんぜ)にあらせられるみ仏たちは、
最勝智の境地に到るこの法によりまして、
無上正真円満(むじょうしょうしんえんまん)の菩提を成就して、
仏となられました。
⑧
最勝智の境地に到る真言、大明の真言、無上の真言、
無等と等しい真言はいっさいの苦厄を全滅しうる真言であって、
虚妄でないから、真実であるとしるべきであります。
⑨
ゆえに最勝智の境地に到るところの真実を説きますと、
次のごとくであります。
掲帝(我も悟り、行こう)
掲帝(他人にも悟らしめ行こう)
波羅掲帝(確かに悟り彼岸に行こう)
波羅僧掲帝(確かにあまねくいっさいにさとらしめ彼岸へ行こう)
菩提薩婆訶(悟りの成就に幸あれ)
舎利子よ、大菩薩などはこのように
最勝智の境地に到るところの深妙の法を行なわねばなりません。
小本「般若心経」
佛説摩訶般若波羅蜜多心経
ぶっせつまかはんにゃはらみったしんぎょう
①
観自在菩薩
かんじざいぼさつ
行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空
ぎょうじんはんにゃはらみったじ しょうけんごうんかいくう
度一切苦厄
どいっさいくやく
②
舎利子
しゃりし
色不異空 空不異色 色即是空 空即是色
しきふいくう くうふいしき しきそくぜくう くうそくぜしき
受想行識 亦復如是
じゅそうぎょうしき やくぶにょぜ
③
舎利子 是諸法空相
しゃりし ぜしょほうくうそう
不生不滅 不垢不浄 不増不減
ふしょうふめつ ふくふじょう ふぞうふげん
④
是故空中無色 無受想行識
ぜこくうちゅうむしき むじゅそうぎょうしき
無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法
むげんにびぜっしんい むしきしょうこうみそくほう
無眼界 乃至無意識界
むげんかい ないしむいしきかい
⑤
無無明 亦無無明尽
むむみょう やくむむみょうじん
乃至無老死 亦無老死尽
ないしむろうし やくむろうしじん
無苦集滅道 無智亦無得
むくしゅうめつどう むちやくむとく
以無所得故
いむしょうとくこ
⑥
菩提薩埵
ぼだいさった
依般若波羅蜜多故 心無罣礙
えはんにゃはらみったこ しんむけいげ
無罣礙故 無有恐怖
むけいげこ むうくふ
遠離一切顚倒夢想 究竟涅槃
おんりいっさいてんどうむそう くきょうねはん
⑦
三世諸仏 依般若波羅蜜多故
さんぜしょぶつ えはんにゃはらみったこ
得阿耨多羅三藐三菩提
とくあのくたらさんみゃくさんぼだい
⑧
故知般若波羅蜜多
こちはんにゃはらみった
是大神呪 是大明呪 是無上呪 是無等等呪
ぜだいじんしゅ ぜだいみょうしゅ ぜむじょうしゅ ぜむとうどうしゅ
能除一切苦 真実不虚
のうじょいっさいく しんじつふこ
⑨
故説般若波羅蜜多呪 即説呪曰
こせつはんにゃはらみったしゅ そくせつしゅわっ
掲帝 掲帝 波羅掲帝 波羅僧掲帝 菩提薩婆訶
ぎゃてい ぎゃてい はらそうぎゃてい ぼじそわか
般若心経
はんにゃしんぎょう
以下の紹介内容は、すべて下記より引用しています。
CD付き 般若心経 読む・聞く・書く 単行本
【参考】
『般若心経【読む・聞く・書く】』
法楽寺住職 小松庸祐/西東社
画像については、書籍の内容を参考に作成したものです。
それ以外の追加情報については、参照元を個別に記載します。
さまざまな高僧たちの般若心経の解説を、それぞれ比較しつつ学んでいくことが、この経典の意味する本質を理解するのに最も役立つということである。これは、ごくごく一般の人にとっても、十分に行い得る方法だ。手に入るもので学ぶことが肝要だろう。ダライ・ラマ十四世(●般若心経について【自己変容の道】)
【ダライ・ラマ】Wikipediaより引用
ダライ・ラマ14世(1935年7月6日 - 在位1940年 - )は、第14代のダライ・ラマである。法名はテンジン・ギャツォ。4歳の時にダライ・ラマ14世として認定、1940年に即位、1951年までチベットの君主の座に。1959年に中国からの侵略と人権侵害行為に反発してインドへ亡命。亡命後は、欧米でもチベット仏教に関心のある人や複数の著名人の支持を得、ノーベル平和賞を受賞し、国際的影響力はさらなる広がりを見せており、中国は別として世界的にはチベットの政治と宗教を象徴する人物とみなされる。
【ブッダ】Wikipediaより引用
仏陀(ブッダ)は、仏ともいい、悟りの最高の位「仏の悟り」を開いた人を指す。サンスクリットで「目覚めた人」「体解した人」「悟った者」などの意味である。基本的には仏教を開いた釈迦ただ一人を仏陀とする。一般には、釈迦と同じ意識のレベルに達した者や存在を「ブッダ」と呼ぶようになったり、ヴェーダの宗教のアートマンのように、どんな存在にも内在する真我を「ブッダ」と呼んだり、「仏性」とよんだりする。