鬱の予防にも対処にも、「人生の変化への対応」は大切です。
ここでは、私が最も重要だと思う3つの「人生の変化への対応」について説明します。
これらの「人生の変化への対応」は、鬱の予防・対策に限らず、健康的な生活の、更には自己変容の道のベースとなります。
インナーウィッシュの情報は「病気でない場合」を前提としています。体調不良等はまず病院の情報を調べ、診察を検討してください。インナーウィッシュは健康な方向けの自己変容・日常生活の変容を目的としたサービスです。その土台となる健康維持を目的として情報を提供しています。
2022年9月7日更新NEW!
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人生の大きな変化がきっかけで鬱に陥る場合があります。また、人生の変化を乗り越えるときに鬱気味になる場合もあります。
多くの場合、人生の大きな変化には様々な痛みが伴います。この痛みを感じないようにブロックすると、エネルギーの流れが妨げられ、鬱のきっかけになってしまうのです。
痛みを感じることは、とても辛いことですが、それでも痛みを感じて温かく受け入れることが大切です。
「生・老・病・死」の苦しみと言いますが、出産、老い、病気、死など、自分自身の体験や身近な人の体験が、人生を大きく変化させます。
また、経済状況の変化、転職、結婚、離婚、引越し、孤独、いじめ、自殺、差別、暴力、障害、災害、戦争・・・ など、自他の様々な人生の変化に心がついていけずに固まってしまう場合があります。
人生の変化に直面すると、変化を乗り越えようと、あるいは耐え忍ぼうとして、または変化を受け入れたくなくて、胸の深い所で痛みを感じないよう無意識にブロックしてしまうことも、よくあることです。
しかし、痛みを避ければ避けるほど、変化に対する苦しみは大きくなり、恐れや不安を伴うようになるものです。痛みを止め続けるために大量のエネルギーを使い、またそのブロックによってエネルギーの流れも滞ります。
逆に、ハートや腹の底にある痛みをしっかり感じて、温かく受け入れることができれば、変化に対する苦しみや、恐れや不安は大きく軽減します。また、痛みを止めていた部分が溶け去り、エネルギーが自然に流れるようになります。そして、人生の変化を少しずつ受け入れて進むための力が蘇ってきます。
痛みは何度も何度もやってくるかもしれませんが、その都度、痛みを温かく受け入れることが大切なのです。
人生の変化が絶望感を伴うものである場合、「全て終わりだ」と感じてしまう場合があります。そして、その感覚が長く続くと鬱状態に陥ってしまいます。
絶望感や「全て終わりだ」と感じたときは、慌てずにそのまましばらく落ち着くことが必要です。
そして、全ては変化しながら続いていくということを思い出す必要があります。状況はこの先どう変化するかわかりません。「全て終わりだと思わない」ことが大切なのです。
美しい花もいつかは枯れてしまいますが、その後に種を実らせ、やがてその種から新しい命につながっていくのです。また、イモムシはサナギになり動かなくなりますが、時が満ちると美しい蝶として現れます。建物は壊されますが、しばらくすると更地に新しい建物が建ちます。変化の途中を切り取ると、全てが終わったかのように見えることがありますが、けっしてそうではありません。
ある時、人生の大きな変化に出会い、それはまるで「全て終わりだ」と感じるような事態であったとしても、その先にどんな変化が待っているのか、その時点ではわからない場合が多いものです。
死でさえも、その先どんな変化が待っているのかわからないものです。
だから、「全て終わりだ」と思わず、「変化の途中だ」という見方が必要です。そしてどんなに素晴らしい変化が待っているかわからない、と思ってみてください。今まで大切にしてきた状況を手放して変化したとき、思いがけない喜びが訪れることもあるのです。
人生の大きな変化に出会い、自然に落ち着くまで、あるいは新しい理想が見えるまで、あるいは理想に近づくまでに、長い時間がかかる場合があります。
焦って現状に悲観的になると、自分自身に否定的になり鬱状態に陥ることがあります。好ましい変化を思い描きながら、遠くに理想をおいて、長い目で見ることが大切です。
人生の大きな変化を前にして、あるいは人生の大きな変化に出会って、今までの何かを手放し、新しい展望を得るまでには、少し時間がかかるものです。
焦って強引に理想をイメージしたり、慌てて行動したりすると、今までの自分には描けなかった新しく大きな展望が熟すのを妨げることになります。また、何も見えないからと言って悲観的になったり絶望的になったりしても、鬱状態に近づいていきます。しばらくは何も見えなくても構わない、という大らかな気持ちが大切です。
種が芽を出し豊かに実るために、またイモムシがサナギから蝶になるためには一定の期間が必要なように、人生の変化から新しい展望を得るためには、その時にできることを行ないつつ、長い目でプロセスを見守る必要があるのです。
もし、ぼんやりと新しい展望や理想が見えてきたら、それを遠くにしっかりと見据えて、長い目で温かく見守りながら、一歩ずつ歩いていくことが大切です。
『鬱に役立つ情報』および下記関連ページは全てinner-wishの著作です。
2022年9月15日更新NEW!
夏の疲れが出やすいこの時期は、季節性うつ(季節性情動障害-Wikipedia)の症状を訴える方が多いです。日照時間の減少や寒暖差などが原因と言われています。毎年のことですので、意識的に予防して、楽しく健康的な秋を過ごすことができますように。インナーウィッシュ補足より
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多くの悩みやストレスで心身の不調を感じた時、心の問題に取り組んだり、外部の環境を変えるより前に、身体予算管理のバランスを取り戻す必要があります。身体予算バランス管理のためにはエネルギー収支について意識することが大切です。
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「忘れたくても忘れられない」記憶は、海馬の中で反芻刺激となり、脳に刷り込まれていきます。このような「嫌な記憶」を忘れるためには、新生ニューロンを増やすことが効果的です。痛手が大きいほどなかなか消えてはくれないものですが、地道に新生ニューロンを増やしていけば、徐々にその輪郭はぼやけ、傷も癒えてくるでしょう。。
※人生のリフォーム〜脳の育て方について『1週間で脳から生まれ変わる技術』より引用
心を温める方法、温かい心を広げる方法について説明しています。心を温めることで、ハート〜全身〜大きな心へ「温かい心」は広がります。また日常生活の全ての時に「温かい心」と調和できます。