以下の紹介内容は、すべて下記より引用しています。
チベットの生と死の書 単行本(ソフトカバー)
【参考】
『チベットの生と死の書』
ソギャル・リンポチェ著/講談社
画像については、書籍の内容を参考に作成したものです。
それ以外の追加情報については、参照元を個別に記載します。
<根源の光明>すなわち究極の心の本質について
思考と感情のプロセスについて
日常生活におけるプロセスについて
◆<根源の光明>すなわち究極の心の本質について
一.<根源の光明>すなわち究極の心の本質は、
思考や感情が生まれる以前の状態、
明知(リクパ)の原初の状態である。
二、その無限の空間のなかで、
ひとつの根源的なエネルギーが目を覚ます。
明知(リクパ)のおのずからなる輝きである。
それが感情の基礎となり、
潜在力となり、糧となる。
三、そのエネルギーが感情と思考の形をとると、
それはわたしたちを行為へと駆り立て、
カルマを積み上げる結果を呼び寄せる。
◆思考と感情のプロセスについて
一、思考と感情が除々に静まり、やがて沈黙し、
心の本質へと溶け込んでいくゆくとき、
わたしたちは一瞬、心の本質を、
明知(リクパ)そのものを、原初の状態を、
かいま見ることがある。
二、そのときわたしたちは、<心の本質>が、
その静寂と平穏のなかから、
動きと生のエネルギーを、
おのずと輝きを放っていることに気づくだろう。
三、そのエネルギーの高まりに
何らかの執着が入り込むと、
そのエネルギーは必ずや思考へと結晶化する。
こうしてわたしたちは、概念と意識活動の世界に
連れ戻されるのである。
◆日常生活におけるプロセスについて
喜びや怒りといった感情の動きを
詳しく見るのがいいだろう。
その動きを子細に見ると、
何か感情が起こるまえに、
かならず空白が、間隔があることに気付く。
それは、感情のエネルギーが湧き立つまえの
予兆に満ちた充溢のとき。
純粋な、曇りのない覚醒のときだ。
そのなかに自己を解き放ちさえすれば、
わたしたちは心の本質をかいま見ることができる。
以下の紹介内容は、すべて下記より引用しています。
チベットの生と死の書 単行本(ソフトカバー)
【参考】
『チベットの生と死の書』
ソギャル・リンポチェ著/講談社
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