自己の変容プロセスを受け止める器を、他人の中、あるいは他人との関係の中に創ろうとしないようにしましょう。変容プロセスの器は、特別な相手や時間や空間ではなく、自己の領域に準備するのです。
「自己変容の器」とは、自己変容のための領域です。
自己の領域に安全で安心できる「自己変容の器」を創ります。それは例えば、肉体の外側1メートルくらいの球体で、強い光に包まれているようなイメージです。このイメージは「仮」のもので構いません。
大切なのは、外部に安心感を求めるのではなく、自己の中で安心して守られながら、浄化や変容を進める場を用意するということです。
自己の変容プロセスを受け止める器を、他人の中、あるいは他人との関係の中に創ろうとしないようにしましょう。変容プロセスの器は、特別な相手や時間や空間ではなく、自己の領域に準備するのです。
相談した相手との関係や時間や空間、瞑想や祈りやセミナーやワークショップの時間や空間などは自己変容にとても役立つものですが、永続する器になり得ません。その関係・時間・空間が変化し、終了すれば無くなってしまうからです。
外側の関係・時間・空間を自己変容に役立てる時も、自己の領域の自己変容の器を意識するようにしましょう。
大切なことは、外部に安心感を求めるのではなく、自己の内部、自己変容の器の中で安心して守られながら、浄化や変容を進めていくということです。
自己変容の器の中で、変容の土台を築き、今後の人生をかけて人生の目的を実現しながら大きく変容していきます。
そのような安全で安心できる器が、自己の領域に構築されれば、これからの人生を穏やかに愛・調和・平和に満ちた状態で変容していけるでしょう。自己変容の器が安全に準備できれば、自然に変化が起こってきます。
また、自己の領域の中で変容を続ければ、それは死後にも続く宝となります。この自己変容の器で学んだ智慧は、死後も生かされるよう記録されるからです。
安心感と、高次の愛・調和・平和が、その自己変容の器に満たされるようになれば、それは一時的なものではなく、未来に持ち越せる宝となります。
この安全な自己変容の器の中で、体験し、学び、感じていきます。生まれてから現在までの経験を、この器の中で浄化し、癒し、新たな意味を見出します。またいくつかの過去生についても同様です。さらに高次のサポートから得られる智慧にもついても、この中で体験していきます。
器の中で人生経験を見直し、浄化したり、癒したりしていくことになりますが、その前に、この自己変容の器でリラックスできるようになりましょう。
自己変容の器は、最も居心地良いスペースになります。どんな癒しの空間や、どんなに高い意識の場所にいるよりも、この自己変容の器がリラックスさせてくれるのです。
愛・調和・平和、光、宇宙の智慧、優しさ、穏やかさ、美しさ・・・あらゆる望ましい環境がこの器に存在します。というよりも、宇宙に偏在している、それらのあらゆる素晴らしさを、自己変容の器の中に満たしているというイメージです。
居心地良いリラックスできる空間をイメージしてください。その空間でリラックスし、変容のプロセスを進めることができる、それが大切なのです。
リラックスできる居心地のよい自己変容の器の中で、毎日過ごす時間をつくりましょう。朝起床後の30分、夜寝る前の30分くらいが適度な時間です。休日など時間がある時には、もっと長い時間過ごしても良いでしょう。
この器の中で何をするか。まずは自己に関する文章を書きましょう。
また瞑想をするのも良いでしょう。子供時代の自分に会いに行き、優しく慰めてあげたり、未来の自分に会いに行き、何かメッセージを受け取ることも可能です。そのような時には、ハイヤーセルフや高次の存在にお願いして見守ってもらうのが安全です。また信頼できる高次の存在と共に安心して過ごす、そんな時間も良いと思います。
高次の存在については、人の道から外れない良心的で安全な存在であることが必須条件です。少しでも危険を感じたりおかしいと感じる場合には関わってはいけません。また、そのような存在に疑問を感じる場合は、自分だけで進めた方が良いと思います。それでも充分効果はあります。
この自己変容の器で過ごす時間が安心感に満ち、楽しみにできるのが理想です。
部屋の中の気持ちの良い場所に、専用のスペースを作り、いつもそこで時間を使うようにすると、良い気に満たされるようになります。音楽を流したり、美味しいスイーツやお茶を用意したり、お気に入りの本を読んだり、自己変容の器で過ごす時間を楽しんでください。
また、絵も役立ちます。落書き帳のような画用紙に、クレヨンで自由に絵を描くのです。左手で絵を描き、左手で何かセリフを書くと、子供心が解放されて、当時言えなかった気持ちを表現できます。
このような作業をする時には、完全に子供になりきる部分と、大人としての自分が共に時間を過ごすことをお勧めします。
不安や恐れを感じたら、自分で安全だと感じられる程度に不安や恐れを感じてみましょう。不安や恐れを書き出してみても良いかもしれませんし、その感情を感じながら呼吸に集中しても構いません。
恐れや不安は、しっかり感じれば5分程度で流れて行きます。しかし我慢したり、見ないふりをしたり、押さえつけたり、言い訳やすり替えをしていては、長い年月その感情が残ってしまいます。ですから、5分間感じた方が良いのです。
感情を感じるのが苦しい時には、下記の1分間呼吸法がオススメです。
息がつまったり、胸が苦しくなるのを防ぎます。
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【参考】1分間呼吸法
(1) 5秒で息を吸う
(2) 10秒で息を吐く
(3) さらに5秒で肺の空気をすべて吐ききる
(4) (1)~(3)の20秒1呼吸を3回繰り返す
『アウトプット大全』(樺沢紫苑著・サンクチュアリ出版)
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あまりにも強すぎる不安や恐れは、無理をすることなく受け流しましょう。適切なタイミングで無理なく感じられる時がやってきます。
いずれにしても、不安や恐れを感じた時には「愛と光」を思い出すことをおすすめします。
自己変容が進み、あらゆる統合が完了し始めると、この器は必要なくなる時がきます。その頃には、宇宙の中で、あるいは日常生活で、器の中と同じようにリラックスし、安心した状態で成長していけるようになります。
それまでの間は、この器がゆりかごのように成長を守ってくれるはずです。
これまでは、外側の関係や時間や場所が一時的な安全領域だったかもしれません。けれども、今後は自己の領域に、素晴らしい安全スペースができるのです。
大切なことは、この自己変容の器で過ごす時間を楽しみながら、日常生活の中で魂の成長につなげることです。
引きこもってしまったり、危険なトリップをすることが目的ではありません。特定の時間に、自己変容のためにその器で過ごす、それ以外は普通に生活する、そんなイメージでいてください。
いつしか日常生活の全てが、そのような安心できる状態に変容していることに気づくでしょう。そうなれば、寝ても覚めても、どこで何をしていても、愛・調和・平和の中で安心して生きられるようになります。
2019年5月29日 inner-wish
インナーウィッシュのサービスは健康な人を対象にしています。本情報は治療の代わりになるものではありません。治療と併用してご利用になる場合にも、治療担当の方と相談しながら無理のない範囲でご利用ください。回復や完治を心よりお祈り申し上げます。
インナーウィッシュを創設した大きな目的である「日常生活の変容」とは、日常生活の中で普通に暮らす毎日の中から変容できるように、という祈りに基づくものです。皆さまの魂が日常生活の中から、幸せに変容・成長していけるよう、共にお祈りしています。