毎年訪れるクリスマス。キリスト意識を感じる日に、キリスト意識が生まれる日に、そしてキリスト意識を育てる日になりますように。
キリスト意識と呼ばれる大いなる霊性・神性は、すべての命を一つの命とみなす意識です。つまり、「あなた」も「私」もない。「一つの大いなる命」の異なる部分であるという見方。
「隣人を自分のように愛しなさい」という言葉は、
全世界の人の命は同じ一つの体の中にあるのだから、全ての命を自分のことのように愛するのは、ごく自然なこと、そういう意味です。
例えば、人間の体で言うと、
胃が痛んでいる時に、胃の問題だから関係ないとは言わない、胃が痛むと体は「自分のことのように」痛い。胃の痛みを癒すことは体全体にとって大切なこと。だから、胃に優しい食べ物を用意したり、胃を温めたり。胃が癒されるよう、愛情深く扱います。
最初は「自分と同じように愛そう」と思うのですが、次第に「自分自身のように感じられるので自然と愛する」方向に進んでいきます。
また、「赦しなさい」という言葉の意味は、
手足がやったことを、手足のせいだ、手足が悪者だとは言わない。それは同じ体の一部が(何か理由があって)やったこと。
たとえ、それが体の一部を傷つけることであっても、自分の体を傷つけているとわかっていないから傷つけてしまったのだ、ということを理解して「赦す」。いつか自分の体を傷つけていると理解することを祈りつつ「赦す」。
そして、傷つけている側の理由の痛みも感じ、癒されることを祈るようになります。
エンパスの人は他者の痛みを自分の痛みとして感じるので、この感覚は絵空事ではないと思います。
誰かが傷ついた痛みを、自分の痛みのように感じます。誰かが誰かを傷つけているのを見ても、やはり自分の痛みのように感じます。
もし、世界中の人の痛みを全て感じるとすれば、それは生き続けることができない痛み苦しみになるでしょう。身近な人々の痛みを受け取っただけでも手一杯ですから。
それでも、誰かの痛みを見て、痛みを感じてしまいます。そしてその誰かの痛みが癒されるよう、心から祈るようになるのです。
クリスマスに生誕したイエスは、このキリスト意識と一体になって生きた人でした。そして誰でもそのように生きられるはずと教えた人生でした。
イエス・キリストのハートが傷ついているのは、世界中の痛みをご自身の痛みとして感じているからだと思います。このハートの痛みを指で示しつつ、どのように癒していくか、その人生を通して(復活まで含めて)伝えているのだと思います。
もし「大いなる一つの命」から感じるものが世界中の痛みだけであるならば、私たちは自ら進んでキリスト意識に近づいたりしないと思います。
「一つの大いなる命」は根源の存在のエネルギーに満ちているのです。
私たちの心の本質である根源。「愛と調和」や「愛と光」や「愛と至福」など、根源の存在のエネルギーは、私たちに共通の根源的な存在の中にあります。つまり、一人一人の中にあります。正確には私たちの内側と外側に。
「一つの大いなる命」は「愛と調和」や「愛と光」や「愛と至福」に満たされているのです。
私たちは、「愛と調和」や「愛と光」や「愛と至福」に近づけば近づくほど、「一つの大いなる命」に近づいているということになります。
この心の本質である根源が、「一つの大いなる命」であると、完全に目覚めて、そのように生きるのが「キリスト意識で生きる」ということです。
全ての命は根源の本質の中にあり、繋がっていることを理解するようになります。関係ない他者はいなくなり、すべての命を自分の命のように大切に扱うようになります。
けれど、私たちは未熟で不完全です。
他者の痛みを少し実感しただけで耐えられなくなります。他者の苦しみはほんの少しずつ見るのが精一杯です。他者を時々手助けするのでも大変なことです。
でも、他者の喜びは自分のことのように喜べると嬉しくなります。また、何かのタイミングで一体感を感じられると高揚します。
そのように未熟で不完全な私たちではありますが、自分一人で大いなる命を支えているわけではありません。
「一つの大いなる命」を全員で一緒に支えています。
それは、内臓・骨・神経・血液・ホルモン・細胞など、あらゆる働きによって一つの体を支えているようなものです。
この世に存在する、あらゆる人々、あらゆる仕事、ありとあらゆる業種、細やかな分野のサポート、様々な教育、色々な研究、多岐にわたる思想や考え方、色々な人種や性別や生き方や経験などなど。
あらゆる在り方で、「一つの大いなる命」を支えているのだと思います。
「一つの大いなる命」を全員で支える時に、自分の役割は何か気づくと役に立てると思います。
それは人生を通しての役割の場合もありますが、その都度、そのタイミングで必要な役割もあると思います。
「一つの大いなる命」を全員で支える時に、チームワークはとても大切だと思います。
お互いの役割を理解し、情報を共有し、支援を交換し、協力しあうことで、より一層スムーズに支えることが可能になります。
また、お互いの役割に心から感謝できるようになります。
「一つの大いなる命」を一緒に支えるメンバーが、それぞれ「一つの大いなる命」を支えていると気づくこと、時々「キリスト意識を感じる」ことができれば、チームワークはさらによくなることでしょう。
また、「一つの大いなる命」に満ちている「愛と調和」や「愛と光」や「愛と至福」に満たされながら、生きることができると思います。
そして、キリスト意識の「癒しと復活」のエネルギーにつながることで、お互いの命を生かし合う道を学びながら歩めるのではないかと思います。
キリスト意識を受け入れ育てることで、ただ世界中の痛みを受け取るだけではなく、それらの痛みを癒し、復活させる力も育っていくのではないかと思います。
毎年訪れるクリスマス。キリスト意識を感じる日に、キリスト意識が生まれる日に、そしてキリスト意識を育てる日になりますように。
「大いなる一つの命」の愛を感じる日になりますように。
2020年12月23日 inner-wish
2023年12月4日更新NEW!
2020年のクリスマス直前に本ブログ「キリスト意識を感じる」について書いた時、かなり勇気を出したことを覚えています。
本日はそれまでのプロセスとその後について補足説明したいと思います。
2010年の開業当初から「キリスト意識」については何度も書こうと思いながら、なかなか書くことができませんでした。
2011年には他者の著書から引用して掲載したこともありましたが、私が実感しているものと少し違う気がして削除してしまいました。
また、2011年11月には「大鍋から光」というようなタイトルでブログを書き、内側から何がか生まれ出る予感があったけれど、それは「キリスト意識」のような気がすることを画像で表現するのが精一杯。
2011年に「キリストの言葉」を聖書から引用し、2015年に「キリスト【役立つ情報】」のページを作成し、毎年クリスマスの度に少し書くような状態でした。
2020年に奮起して書いてみたものの進めずにいたのですが、今年2023年になってようやく大きく前進したように思います。
それは「キリスト意識」が、人生の目的と関係があると理解できたからです。
【関連ブログ】
「キリスト意識」を意識変容や日常生活の変容の観点から表現することが、インナーウィッシュにとっても重要であると思うようになりました。
【関連ブログ】
【関連ページ】
2000年に霊性プログラムに参加し、その後「キリストの声を聴く」体験をして、2001年にインナーウィッシュを立ち上げ、22年経過してようやく、「キリスト意識」と意識変容や日常生活の変容を関連づけることができた、本当に長い道のりです。
そして現在はキリスト意識を常に実装するようサポートを受けています。いつか説明できるようになりたいと思っています。
2023年12月4日 inner-wish
マザーテレサが講演で語った言葉、好きだった祈り、自分の弱さを感じながらも祈った言葉などを紹介しています。 「イエスはあなた方一人ひとりに、耳を傾けてくれることを求めています。あの方は、あなたの心の静けさの中で語りかけているのです。」
詳しくはコチラ>
第14チャクラ(根源の存在)〜第12チャクラ(自分のハイアーセルフのキリスト化レベル)〜第8チャクラ(宇宙の心とあなたをつなぐポータル)〜第7チャクラ(宇宙のエネルギーを受け取る。宇宙的な意識)
詳しくはコチラ>
ライトボディレベルに関する説明を『ライトボディの目覚め』より紹介しています。「 第9チャクラと第10チャクラがより大きく開くにつれて、第11・第12チャクラも開かれていきます。それにともなってあなたはキリスト・オーバーソウルとつながり、ここ地球上であなたという存在のキリストレベルから機能するようになるのです。」
詳しくはコチラ>
2023年12月19日公開NEW!
喜びの中にあるということは、希望の光と共にあるということです。どのような状況の中にも希望の光があると気づくことでもあります。 続きを読む
キリストと出会う「サマリア人の女」のサビアンシンボルを「人生の目的」と「今生の課題」で2つも抱えてることを最近知りました。サビアンシンボルは自分の目的を知る手がかりになります。続きを読む
2022年10月28日公開
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2023年12月15日公開NEW!
恩師には高次の愛と叡智が感じられました。それは恩師個人から出ているものではない、恩師の心の扉の向こう側から、その先の広い世界から感じる何かのようでした。続きを読む
●恩師に感じるもの【心の声】NEW!