人生の中でいくつものヴィジョンを同時に実現していく時、それらに共通する目的と願いがあると役立ちます。逆に、人生の目的と願いから、ヴィジョンを思い描くことも役立ちます。いずれにしても、人生の目的や願いを意識してヴィジョンを見直すことは、人生の道しるべ(指針)となります。
多くの人は、意識的か無意識かに関わらず、人生の中で何かのヴィジョンを思い描いて生きています。例えば、仕事・生活・関係・遊び・人生について、良いイメージか悪いイメージかは別として、それぞれに思っているイメージがあるものです。
たとえ無意識であっても、思い描いているイメージは、人生のヴィジョンとして働きますので、思い描いているように進んでいきます。意識的で肯定的なヴィジョンを持っているとしても、無意識のヴィジョンを同時にもっている場合、それらは影響を与え合います。
意識的/無意識に関わらず、人生のあらゆる分野で複数のヴィジョンが実現されています。これらは、見直しをかけない限り、自動的に実現されていくことが多いです。無意識に持っている複数のイメージが、影響しあって実現されている場合が多いのです。
無意識のヴィジョンが自動的に実現されていても、問題なく満足している場合は見直しの必要はないかもしれません。けれど、何か問題を感じていたり、次の展開が必要な場合には、ヴィジョンの見直しが必要になります。また人生全体にわたるような長期ヴィジョンの実現には、長期間の間に何度も見直しが必要になります。更に、より効果的に実現しようと思う場合には、定期的な見直しが役立ちます。
無意識のヴィジョンの中で、特に悪影響を及ぼすものが、「恐れ」や「不安」のヴィジョンです。これらが無意識に展開されていると、自然に恐れや不安の方向に実現されていきます。恐れや不安があってもその都度気づいて、過度な恐れや不安は取り除き、具体的に対策を立てたり、意識的なヴィジョンに変更するよう見直すことができれば、問題は軽減されます。
あらゆるヴィジョンが人生の目的や願いに沿っているか、見直すことが役立ちます。人生の目的や願いが明確でない場合には、「大切にしたいこと」や「こういう人でありたい」という願いでも構いません。そのような、人生を終える時に後悔しなくてもいいように、あらゆるヴィジョンを目的や願いの視点からも見直してみるのです。
目的や願いを実現する場合に、ヴィジョンを思い描くと役立ちます。文章や計画だけでなく、イメージを思い描くのです。ヴィジョンを思い出せるような写真や画像を用いたり、コラージュを作成するのも役立ちます。ヴィジョンは「方向性」が感じられるものが望ましく、無意識に「何か違う」と感じる場合は、見直しが必要です。
目的や願いを実現する時、ヴィジョンからさらに別の方法で表現してみると更に具体的になります。文章や話すこと、絵やマップや図や写真など、あらゆる形で表現してみるのです。そうすると、その目的や願いが色々な形で表現可能なことがわかってきます。目的や願いが、人生のあらゆる分野に浸透できることも感じられるようになります。
目的や願いを実現する時、ヴィジョンから計画や行動に移していくと、更に具体的な実現につながります。人生全体にわたるような目的や願いであっても、週・月・半期・年・数年の計画の中で、小さな行動としてリストアップしていくと、現実味が増してきます。特に変化の時期や、次のステップに進む時などには、目的や願いのヴィジョン見直しと同時に、計画や行動の見直しが役立ちます。
目的や願いを実現する時、ヴィジョンから習慣リストに組み込むようにすると、日常的に実現できるようになります。目的や願いは一時的に実現したから終わりというものではなく、生涯形を変えながら実現し続けるものです。ですから、その都度、ヴィジョンを見直し、習慣化して、日常生活に組み込んでいくことが役に立つのです。習慣化していくことは、目的や願いに沿った日常生活の変容につながります。
2022年11月4日公開 inner-wish
思考に注意する必要があります。思考に「愛」か「恐れ」のいずれかがプラスされることで、愛による創造か、恐れによる創造のタネを蒔くことになるからです。意識して恐れを手放し、愛に満ちた思考に切り替えることで、愛による創造のタネを蒔くことができます。続きを読む
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