「ありのまま50%理想50%」それは、理想やヴィジョンを思い描いた時に役立つ考え方です。
「変わりたい」とか「こうなりたい」と思った時、それが短期間で実現するような目標なら、それほど問題はありません。計画に従って努力あるのみです。
ですが、長期ヴィジョンの場合には、長期間にわたってヴィジョンが完成形には程遠い状態で継続することになります。理想的なイメージに辿り着ける日がくるのだろうか?とため息をつく日も多くなります。
また、現状から長期ヴィジョンのイメージまでの道のりが果てしなく、どこをどう通って進めば辿り着けるのか、見当がつかないような場合もあります。そうなると少し先のヴィジョンを実現しながら、地道に進んでいくことになります。
そのように長期ヴィジョンや遠い理想を目指す時に、「ありのまま50%理想50%」くらいを目指していくと、心が折れることなく長期間に渡ってヴィジョンを保つことができます。
時々は実現に近づいているけれど、時々はそうでもない、一進一退を良しとするのです。また、理想的ではない、ありのままの状態も良しと受け入れます。状況の変化に応じて、在り方も変えていきます。
特に心身霊のスキルなどは、自己のあらゆる部分が、あらゆる状況で使えるようになるまでには、「ありのまま50%理想50%」くらいにしておかないと痛い目にあいます。一部で使えても、全体が無意識に使えるようになるまでには時間がかかるからです。
また、常に100%理想を目指していると、心の余裕がなくなり、その他の部分で無理や歪みが生じてしまいます。この分野は理想通りに進んでいるけれど、他の分野がひどく犠牲になっている、そういうことも出てきます。
ですから「ありのまま50%理想50%」くらいを心がけて、インナーウィッシュは20年間、心折れることなく継続してきました。それ以外にも、これまでの仕事人生や、魂の目的やミッションも、夫婦関係や家庭生活や子育ても、全部です。ランニングや筋トレなどを含めた健康生活も「ありのまま50%理想50%」で何十年も継続していると言えます。これは自慢ではなく、至らない自分をこのように励まし続けないと継続できなかったということです。
この在り方は、短期で目覚ましい結果を出すというような目標達成型の話ではありません。そうではなくて、長期にわたるヴィジョンを継続的に実現し続けるための、ちょっとした秘訣です。でも、長年そのように継続していると、長期にわたって幸せや喜びを味わうことができ、長期ヴィジョンは完成形に少しずつ近づきます。
継続する力を身につけたいという方や、色々苦しすぎる方という時は、「ありのまま50%理想50%」の心がけを一度試してみてください。完璧主義・All or Nothing・ゼロか100か・白か黒かの見方は苦しみを生み出します。中庸中道やバランスは、調和にとって役立つ見方です。
ですが人によって、あるいは状況によって、バランスの取り方や割合は異なると思います。ですから「こうあるべき」ということではなく、極端に偏ることを予防する方法の一つとして、必要な方は試してみてください、というお話でした。
2021年11月17日 inner-wish
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ヴィジョンを保つ
プロセスの最初から最後までヴィジョンを保つこととが非常に大切になります。それは、そのヴィジョンそのものが現実化を牽引する役割を果たすからです。ヴィジョンを思い描き、何かの形で見える化したならば、そのヴィジョンがプロセスに働きつづけるのです。
中庸・中道のバランス
上がり過ぎず、下がり過ぎない、行き過ぎず、戻り過ぎない、気を張り過ぎず、気を抜き過ぎない、など「程よい」ニュートラルな視点・立ち位置でバランスをとることにより、安定した穏やかな状態を保つことができます。