なりたい自分〜通過ポイント

更新日：2023/05/08　公開日：2023/05/08

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なりたい自分〜通過ポイント

人それぞれ独特の「なりたい自分」がありますが、その進み具合を確認する方法についてです。

理想的な人は自分の中に

「こんな人になりたい」という理想的な人は、どんな人ですか？

「すごいな」と「素敵だな」と思う人がいても、「こんな人になりたい」と思うわけではありません。「すごいとは思うけれど」自分がそうなりたいかと聞かれれば、そうではない。「こんな人になりたい」と100％思う人はいないのではないでしょうか？

理想的な人物像は一人一人異なります。完璧に理想通りの人を探し続けても、けっして出会うことはありません。なぜなら「こんな人になりたい」という完璧に理想通りの人は、自分の中にしか存在しないからです。それは他の誰でもない、いつか出会う理想の自分です。

どんな人に成長したいか

自分の胸に正直に問いかけてみると、よくわかります。どんな人になりたかったのか、どんな人になりたいのか。

完璧に理想通りといっても、欠点のないパーフェクトな人物像とは限りません。「欠点があったとしても」とか、「できないことがあっても」というように、欠点や短所もある上での理想的な人物像だったりします。

職業や肩書きや立場ということではなく、「人としてどう在りたいか」という意味で振り返ってみるのです。つまり「どんな人に成長したい」と思ってきたのかです。

スタンプラリーの通過ポイント

「どんな人に成長したい」と思ってきたのかという視点から、これまでの人生を振り返ってみると、「なりたい自分」を通過してきていることがわかります。

それは他人から評価されるような人物像ではないかもしれません。けれど、かつて「こんな人になりたい」という願いを育てる時期があり、そのために必要な資質やスキルを身につけてきたのではないでしょうか。

それはまるで、スタンプラリーの通過ポイントのようです。人生のステージごとに通過ポイントがあり、各ステージで必要な資質やスキルを育て、通過ポイントを通り過ぎる時には、「なりたかった自分」になっている。

つまり人生のステージごとに、「なりたい自分」を部分的に育てているのです。けれど、最終的になりたい自分、つまり人生の目的を実現した最終形態には到達していません。ですから「なりたい自分には程遠い」と感じてしまうのです。

目的方向に進んでいる

これら人生のステージごとに訪れる通過ポイントで、それまでに身につけた資質やスキルを集めていくと、人生の目的方向に進んでいることがわかります。

つまり、最終的になりたい自分、つまり人生の目的を実現した自分の最終形態に必要な、資質やスキルを分割して身につけていることが確認できると思います。それは人生のステージごとに、この人生で必要な資質やスキルを育てているということです。

過去のステージを見直すと、目的に必要な資質やスキルを育ててきたと再評価できると思います。また今のステージを見直すと、どのような資質やスキルを身につけている時期なのか明確になり、大切に生きることができるようになります。さらに今後のステージではどのような資質やスキルを身につけるのかイメージしてみると、人生の目的を実現する具体的な方向が見えてくるはずです。

このように人生のステージごとに資質やスキルを育てながら、通過ポイントで「なりたい自分」を部分的に実現しながら、人生の目的方向に進んでいるのです。