調和する期間に成長する
本当に成長が始まるのは、意識変容のあとに訪れる、調和するための期間です。
意識変容の時期は
意識変容の時期とは、新しい認識のチャンネルが開かれる時です。今までは感じられなかった何かが感じ取れたり、聞こえたり、見えたりすることもあり、変化に動揺しがちです。これまでとは何かが違うけれども、どの方向に変化するのかわからないことが多いからです。
【参照】●変容プロセス【役立つ情報】
まずは落ち着くこと
何かが変化していると気づいたら、まずは落ち着くことが大切です。何度も変容の時期を繰り返すうちに、変容のタイミングに気づきやすくなり、落ち着いて対応できるようになります。ですが慣れないうちは、とにかく落ち着くことが有効です。
【参照】●落ち着く【役立つ情報】
調和する期間とは
意識変容が起こり、新しい認識のチャンネルが開かれると、それまでわからなかったことが理解できたり、知らなかった情報が入ってくるようになり、一見すると成長したかのように感じられます。しかし実際には、ただ新しい情報を得ただけであり、まだ自分のものにはできていません。
本当に成長が始まるのは、意識変容のあとに訪れる、調和するための期間です。
マスタリー曲線でも、スパートが起こった後に、少し下がるような期間があり、プラトーと呼ばれる変化のない練習期間が続きます。意識の変容と調和のプロセスでも同様に、意識の変容というスパートが起こり、その後は浄化の期間で一度下がり、日常生活の中で練習するプラトーの時期が続きます。
調和するための期間とは、意識の変容を自己の全体の中で調和するために、葛藤を浄化し、日常生活の中で練習するための期間と言えます。この調和の時期に成長し、次のスパートである意識変容の準備を整えます。
【参照】●調和する【役立つ情報】
葛藤を調和する
自己の内部を調和するためには、意識変容によって得た新しい認識と自己のあらゆる面を調和する必要があります。
新しい認識は、これまでの考え方や癖や習慣などとの間に葛藤を生じさせます。意識変容によって、思い・言葉・行ないを浄化する必要が出てくるのです。
自分のあらゆる面と新しい認識を調和するためには、数多くの浄化が必要になります。それを避けた場合、本来は浄化が必要な面を誰かに投影し、外側の問題として苦労することになります。また、この人生以外の記憶が思い出されることもありますので、それらも浄化が必要になります。
最初、浄化の時期はとても大変に思えますが、これも慣れてくるとコツがわかり、手早く浄化できるようになります。
【参照】●浄化【役立つ情報】
日常生活の中で
大きな浄化が進むと、次は日常生活の中で練習するプラトーの時期が始まります。これがいわゆる「日常生活の変容」の期間です。
この時期には、意識変容で新たに開いた意識レベルから入ってくる情報と、日常生活を調和することになります。これまでの日常生活と異なる意識状態になるため、練習が必要になるのです。
この日常生活の変容を行わないまま、意識変容で得た新しい認識に振り回されると、苦労が絶えません。新しい自己意識だけで突っ走ると、自己の全体性が損なわれ、調和がとれなくなってしまいます。
また高次意識からの情報を消化するためには、自己のあらゆる面が納得し、調和できるまで時間をかけることも必要です。高次意識が伝える情報を日常生活の中で試し、吟味して、自分自身が心から信用できるようになるまでに、時間が必要なのです。自己のあらゆる面が納得でき、調和できれば、高次意識の言葉を「自分の経験を踏まえた」「自分の言葉」として語ることができるようになります。そうすれば、言葉に責任を持つことができます。
【参照】●ガイダンス【役立つ情報】
意識の変容というのは人生の中で繰り返される成長ポイントであり、それを日常生活の中に浸透させて自己の全体が成長していくという捉え方が役立ちます。この、日常生活の変容期間を無事に終えると、また次のスパートである意識の変容が起こります。
【参照】●日常生活の変容【役立つ情報】
自己の成長とは
意識変容については、各自の成長軸をしっかりもっていないと、広い宇宙で迷子になってしまうような状態になりがちです。意識を変容すればいい、新しい何かを学べばいいということではなく、各自の人生や魂の旅の中で、人生の目的に向かって成長していくプロセスの中にあると捉えることが役立ちます。
【参照】●人生の目的【役立つ情報】
【参照】●魂の願い【役立つ情報】
自己の成長とは自己変容の見方から説明すると、マスタリー曲線のように、スパートのタイミングで起こる「意識変容のタイミング」と、プラトーに向かう下降時期の「浄化期間」、変化しないように見えるプラトー時期の「日常生活の変容期間」というサイクルを繰り返し、自己の全体性が調和しながら「人生の目的」や「魂の願い」の方向へ向かっていくプロセスと言えます。
平和のためにできること
このように、自己変容を「調和する期間に成長する」プロセスとして捉えることは、心の平和につながります。心の平和は一人一人が「平和のためにできること」です。
【参照】●内なる平和【役立つ情報】
『本当の世界平和は、心の中に育まれたひとりひとりの「心の平和」によって築かれるべきものであり、そのために愛と慈悲の心、つまり「やさしさと思いやり」が必要とされているのです。(ダライ・ラマ十四世)』
『自分自身のなかの調和と、世界における調和の両方を見出せるのがいつになるか—それは、ひとえにわたしたちにかかっているのです。(ピース・ピルグリム)』
inner-wish補足
意識変容のタイミングでは、昔ほどではないにしても、今でも動揺します。そのたびに、心の揺れが鎮まるのを待ち、穏やかな心の状態(愛・調和・平和)を心がけるようにしています。
この25年ほどの間に何度も何度も、意識変容の波を超えてきました。初回は最も大きな波で、上手く乗り越えられず苦労しましたが、次第に次の波が近づいてくるのがわかるようになり、コツをつかんだように思います。
【参照】●意識の変容と調和【心の声】
意識変容のタイミングが来たとしても、「落ち着いて穏やかに」日常生活を過ごすことは本当に役立ちます。この心がけ一つで、心の大きな揺れが鎮まってくるからです。そして落ち着いてきたら、浄化や日常生活の変容に取り掛かるのです。
意識変容のプロセスが、各自の成長プロセスに沿って穏やかに進みますように。
2023年5月26日 inner-wish
2023年5月26日更新 inner-wish
2023年5月26日公開 inner-wish
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