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お地蔵さまの仕事

更新日:2023/06/05 公開日:2023/06/05

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お地蔵さまの仕事【心の声】
お地蔵さまの仕事【心の声】

お地蔵さまの仕事

「なごみ地蔵」のプロフィールから、お地蔵さま(地蔵菩薩)のお仕事について思いを馳せました。



なごみ地蔵

長谷寺なごみ地蔵【inner-wish撮影】
長谷寺なごみ地蔵【inner-wish撮影】

鎌倉にある紫陽花でも有名な長谷寺では、大きくて可愛らしい「なごみ地蔵」が笑顔で迎えてくれます。写真の印象より大きい(小学生の背丈程の)お地蔵さまです。

 

訪れるたびに隣りに立って記念撮影する、大好きな「なごみ地蔵」ですが、今回は「なごみショップ」でプロフィール用紙をいただいたので紹介します。

 

*なごみ地蔵プロフィール*

通称:なごみ NAGOMI

出身地:かまくら長谷寺

必殺技:みんなを笑顔にする

持ち味:とにかくかわいい・いつもにこにこ・誰とでも仲良し・合掌が妙に似合う

性格:いつもみんなの幸せを願ってしまう・早寝早起き・ピュア・元気で明るい・ヒトが好き・花が好き・虫が好き・海が好き・山が好き・空が好き

望み:全てのヒトを笑顔にし、仲良しにする・たくさんの笑顔と一緒に写真を撮ってもらう・仏教の聖地を訪ねる

悩み:夜はひとりぼっち

【参照】なごみショップ(鎌倉 長谷寺)


地蔵菩薩とは

 

なごみ地蔵のような「お地蔵さま」というのは「地蔵菩薩」の親しみを込めた呼び名です。

 

日本では一般的に、親しみを込めて「お地蔵さん」「お地蔵様」と呼ばれる。

地蔵菩薩(じぞうぼさつ)は、仏教の信仰対象である菩薩の一尊。釈尊が入滅してから弥勒菩薩が成仏するまでの無仏時代の衆生を救済することを釈迦から委ねられたとされる。

【参照】地蔵菩薩(Wikipedia)

 

お釈迦さまが亡くなってから、弥勒菩薩が現れる56億7000万年後までの長い期間、人々を助ける仕事をお釈迦さまから任された「地蔵菩薩」が、このような可愛らしい「お地蔵さま」達となって親しまれているのです。

【参照】弥勒菩薩(Wikipedia)

 

子ども達を見守る

 

「お地蔵さま」は子ども達を見守る役割を担っていらっしゃるようです。

 

「子供の守り神」として信じられており、よく子供が喜ぶ菓子が供えられている。

際立って子供の守護尊とされ、「子安地蔵」と呼ばれる子供を抱く地蔵菩薩もあり、また小僧姿も多い。

関西では地蔵盆は子供の祭りとして扱われる。

【参照】地蔵菩薩(Wikipedia)

 

私は関西出身なので、子どもの頃は夏休みのお盆時期に地域で行われる「地蔵盆」は楽しみでした。毎年交代で担当の家が子どもの喜ぶ企画を準備してくれて、今から思うと毎年大変だっただろうなと思います。テントに子ども達の絵を飾ったり、お菓子セット・花火・肝試しなど、近所の子ども達が集まって楽しい時間を過ごしていました。

 

生活の近くで見守る

 

「お地蔵さま」は道端やお寺のあちこちでお見かけする子どもにも親しみやすい存在ですが、それは「簡単に参拝できる身近な仏像」として必要に応じた形に変化していったことも理由にあるようです。

 

『道祖神(岐の神)と習合したため、日本全国の路傍で石像が数多く祀られている。交通の便に乏しい時代では大きな仏教寺院へ参詣することができず、簡易な参拝ができる身近な仏像として崇敬を集めた。そのような地蔵に導師が置かれた例は少なく、そのため本来の仏教の教義を離れ、神道との混同や地域の独自の民間信仰の意味合いなども濃くした。』

【参照】地蔵菩薩(Wikipedia)

 

このように「お地蔵さま」は「生活の近くで見守る」という役割も担っていらっしゃるようです。

 

六地蔵とは

 

「かさ地蔵」のような昔話でもよく聞く「六地蔵」ですが、仏教の「六道のそれぞれを6種の地蔵が救うとする説」から生まれたものなのですね。

 

日本では、地蔵菩薩の像を6体並べて祀った六地蔵像が各地で見られる。これは、仏教の六道輪廻の思想(全ての生命は6種の世界に生まれ変わりを繰り返すとする)に基づき、六道のそれぞれを6種の地蔵が救うとする説から生まれたものである。

【参照】地蔵菩薩(Wikipedia)

 

六道には下記の6つがある:

天道(てんどう、天上道、天界道とも)

人間道(にんげんどう)

修羅道(しゅらどう)

畜生道(ちくしょうどう)

餓鬼道(がきどう)

地獄道(じごくどう)

【参照】六道(Wikipedia)

 

長期間のお仕事

 

「地蔵菩薩」は、お釈迦さまが亡くなってから、弥勒菩薩が現れる56億7000万年後までの長い期間、人々を助ける仕事をお釈迦さまから任されたそうですが、そんな長期間をのんびりすごしているわけではないのです。

 

『菩薩は如来に次ぐ高い見地だが、地蔵菩薩は「一斉衆生済度の請願を果たさずば、我、菩薩界に戻らじ」との決意で、その地位を退し、六道を自らの足で行脚し、救われない衆生、親より先に死去した幼い子供の霊を救い、旅を続けている。』

『地蔵菩薩は最も弱い立場の人々を最優先で救済する菩薩であることから、古来より絶大な信仰の対象となっていた。』

【参照】地蔵菩薩(Wikipedia)

 

「六道を自らの足で行脚し、救われない衆生、親より先に死去した幼い子供の霊を救い、旅を続けている」 というのは、なかなかに大変な生き様です。

 

笑顔のお地蔵さま

 

「56億7000万年後」とも言われるような果てしない長い期間、「六道を自らの足で行脚し、救われない衆生、親より先に死去した幼い子供の霊を救い、旅を続け」ながら、生活の近くで人々を助けるというお仕事を継続しているお地蔵さま。

 

そんな大変なお仕事を長期間続けているのに「笑顔のお地蔵さま」として多くの人々を迎え続けるというのは、並大抵のことではないと思います。

 

そんな「なごみ地蔵」に敬意を表して、今回は「お地蔵さまの仕事」を紹介させていただきました。

 

追記:「悩み:夜はひとりぼっち」とプロフィールに書かれていますが、みんなのために笑顔でいなくても良い夜には、素のお顔で疲れを癒していらっしゃるのかも・・・と想像したりしています。笑顔でいられない時もありますからね。

 

inner-wish補足

 

先日ふと思い立って、鎌倉の明月院と長谷寺へ紫陽花を見に出かけました。でも、ふと思い立って行くような時期ではない、超ハイシーズンで、行列を見に行ったような混雑ぶりでした。

 

もともと長谷寺は大好きで、なごみ地蔵だけでなく、長谷観音や阿弥陀如来坐像を拝観するのも楽しみだったので、紫陽花の行列があっても、行ってよかったという満足感が残りました。

 

なごみ地蔵はもっと前から知っていました。というのも、長女が中学生時代に先生方から、「鎌倉でお前を見かけたぞ」と「なごみ地蔵」の写真を見せられたそうです。確かに似ている・・・。

 

今回は、なごみ地蔵とのツーショット「お姉ちゃんと記念撮影」を撮っただけでなく、次女から頼まれて「なごみ地蔵」の置物も購入して帰りました。次女は一人暮らしの長女に「お姉ちゃんが家にきたよ」と「なごみ地蔵」の写真を送っていました。次女は机に置いて受験期に励ましてもらうようです。

 

お地蔵さまは、我が家でも生活の近くで子どもを見守って下さっています。感謝。

 

追記:なごみ地蔵に似ている長女も、夜は素のお顔で自分のケアをしていることでしょうと思っています。

2023年6月5日 inner-wish

 


2023年6月5日更新 inner-wish

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