道にゆだねる
変容プロセスや成長プロセスの中で、「ゆだねる」ことが必要になるタイミングがあります。
ゆだねることの繰り返し
私は「ゆだねる」ことが苦手でいつも苦労してきました。これまでの人生で何度も「ゆだねる」必要があり、その都度抵抗し、しばらくして「ゆだねる」ということを繰り返してきました。「ゆだねたい」けれど、なかなか「ゆだねられない」。「ゆだねる」覚悟ができるまで、不安や恐れや抵抗から毎回苦しい時期が続くのです。
しかしようやく覚悟が決まり、「ゆだねる」選択をする度に、視界が広がって、自由で満ち足りた気持ちになるのが常でした。
目的に沿った道
これまでの人生で「ゆだねる」選択をした時、いったい「何にゆだねた」のでしょうか。
私は「見えない道」に身をゆだねてきたように思います。「見えない道」とは目的に沿った道です。人生の目的に沿った道であり、魂の目的に沿った道であり、あらゆるレベルのハイヤーセルフが指し示す道であり、ハイヤーセルフの成長の道でもあります。
人生においては各自の目的に沿った「自分だけの細い道」ですが、魂レベルで言えば「広い道」のように思います。「見えない道」のルートは大海へ続くまで沢山あるからです。
『運命は、大海へと流れていく川や、神に与えられた自分の可能性に気づくことにたとえることができるのよ。もしこの川によって私達の本当の源へとやさしく運ばれてゆくにまかせることができれば、私達は生まれて来た目的を成就することができるでしょう。』
【引用】見えない道【自己変容の道】
迷子から抜け出す
自分の道から外れてフラフラと異なる方向へ進むと、自分の道に引き戻されることが何度かあります。
【参照】●孫悟空が観念した日-逃げ出せない目的〜YOD(神の手)【心の声】
日常的にも意識レベルが下がると目的を見失い、ぼんやりした状態になってしまうことがあります。また、過去には意識レベルが下がり過ぎたために、暗闇のような状態に入ってしまったこともあります。そのような時は光を探し出すのも大変でした。
さらに、異なる現実に引き寄せられ、気づくまで戻れなくなってしまったこともあります。これまでも何度か「あなたは何をしているのか?」と高次意識から質問されて「ハッと我に返る」ことがありました。
いずれにしても、「道にゆだねる」ことを選択すると、迷子の状態から抜け出し、光の方向へ向かうことができます。
あらゆる部分がゆだねる
自己のあらゆる部分がゆだねるまでは、ゆだねるタイミングが何度も訪れます。
あらゆる人格的な部分、過去生の経験を覚えている部分、あらゆる意識レベル、多次元の自分など、自己のあらゆる部分が「道にゆだねる」ことになります。
苦しい経験から抵抗が続いている部分はなかなかゆだねられません。ですが、あるレベルがで「ゆだねる」選択をすると、関連する部分も共にその方向へ向う場合があります。
【参照】意識の変容と調和【心の声】
すべてをゆだねる時
『ライトボディレベル』では「すべてをゆだねるタイミング」について次のように説明しています。
『あらゆるレベルであなたという存在をすべてゆだねることを意味します。』
『あなたはすでに自分のアイデンティティとその脈略の溶解を経験しはじめています。受け入れてください。それにゆだねるのです。抵抗は苦しみを生むのです。』
『あなたは自分が個人レベルでは何のコントロールももっていないことを発見します。あなたは、常に自分が聖なる道具であったのだと、ということを理解します。あなたは「行動しているスピリット」になります。あなたのスピリットがあなたの得る、または得ない収入を決めるのです。あなたの仕事がどういう方向にいくか、またはあなた聖なる道具なのです。これは自我の崩壊です。そして目覚めの門をくぐる最後の航海です。』
『これはもっとも至福に満ちた体験であると同時に、もっとも苦痛のときでもあり得ます。あなたがたの多くは、このためにいままで数多くの転生をかさねてきたのです。』
複数の人生とハイヤーセルフと時間
魂の目的に沿って、人によっては引き寄せられるように、複数の人生経験を繰り返します。
しかし、ハイヤーセルフは複数の人生の始まりと終わりの両方において、同じように存在しています。これはちょうど、動画のサムネイルを一覧で眺めているような状況です。それぞれの人生は時間の流れがありますが、ハイヤーセルフは、どの人生も選んで確認できるような状態にあるため、時間の流れとは関係ない状態です。どの部分も確認できるのです。
ハイヤーセルフたちから何度も説明されてきましたが、以前はなかなか実感できませんでした。
けれど2019年5月に、私はこのような時間のあり方を現実の中で経験し、ようやくイメージできるようになりました。
『目の前に色々な経験の映像がスクリーンのように、リアルに展開され始めたのです。ほんの数分立ち止まっている間に、私はいくつかの経験セットのような状況の中に居ました。その経験セットの中で色々な経験をして出てくることを数秒のうちに繰り返していたのです。スクリーン動画の中で、今まさに色々と経験しながら数年分生きて出てくることを、複数のスクリーン動画から出たり入ったり、数セット繰り返していたのです。その瞬間は今まで経験していた事柄の記憶が鮮明なのに、その経験セットのスクリーン動画が、一つづつ重なり合っていくたびに、記憶が失われていくのです。』
【参照】並行現実を調和する【心の声】
並行現実が引き戻される時間
『ライトボディレベル』では「並行現実が引き戻される道」について次のように説明しています。
注)「並行」について、書籍では「平行」と記載されています。
『あなたのスピリットの意志にそわないことを選択するたびに(スピリットの選択は必ず起こりますが)、その選択を支えるための並行現実がひとつづつ生み出されるのです。したがって、こうした並行現実は何十億、何百億、何千億も存在するわけです。』
『あなたがたの全員が時間軸をまたがって散らばり、目覚めてスピリットについていくようになれば、そうした並行現実のすべては引き戻されます。いまあなたはすべての並行現実の恒常的な融合のなかに生きているのです。』
『そうした並行現実のすべてが融け合う地点というものがあり、そこにはただその創造の瞬間からスピリットの道だけが存在するのです。』
『つまりそうした並行現実のすべてが融け合う地点というものがあり、そこにはただその創造の瞬間からスピリットの道だけが存在するのです。記録の中を除いて、そこではカルマ・ゲームはけっして存在しませんでした。』
スピリットの道
あらゆるレベルや部分に散らばっている部分が、「ゆだねる」ことを繰り返していくうちに、大海へと流れていく川のように、広いスピリットの道に入っていきます。あらゆる部分を一つ一つ「見えない道」に「ゆだねる」ことで、自然な流れに沿って生きることになるのです。
『人生そのものが師であると認める勇気を我々が持った時、一瞬の中に宿る永遠の真理は、偉大な書物に書かれている知識や、聖地に保存された知恵から得ることができるのだ。私達がその流れに身を投げ入れたところまでしか、運命は働くことができない。』
【引用】見えない道【自己変容の道】
どの人生においても、ハイヤーセルフの目的に気づくことは可能です。また、どの人生からでも「道にゆだねる」選択をしていくことで、自己のあらゆるレベルに影響を与えることができます。また、どのレベルのハイヤーセルフも同じスピリットの道の中で成長を続けています。
『今の人生は、自分の願いと高次の願いが一致するよう準備されているのです。』
【参照】自分の願いと高次の願いが一致する道【おすすめ記事特集】
日常生活の中でゆだねる
人生が師であるだけでなく、日常生活も師であると言えます。
日常生活の気づきは、自己のあらゆるレベルと結びついていることが次第に理解できるようになります。日常生活は多重の意識レベルによって構成されていますので、どのレベルで選択していくかによって、日常生活も変容していくのです。
日常生活の中で起こる小さな出来事も、どの意識レベルが蒔いた種なのか気づくようになります。そしてできるだけ高い意識レベルで蒔いた種を育てていくことで、次第に目的に沿った日常生活や人生に近づいていきます。
『高次意識を実現するためには、高次意識の蒔いた種を育てる必要があります。高次意識の蒔いた種は、人生の目的や魂の願いなど、自他の幸せや成長方向につながるものです。』
また、意識レベルに葛藤がある分野を調和してくことで、日常生活そのものも調和するようになります。
『日常生活の中でも目的に沿って成長していると深い喜びがあります。思い・言葉・行ないを目的に沿って選択することで、次第に喜びも大きくなっていきます。』
日常生活の中においても「道にゆだねる」よう意識することで、日常生活が自然に「見えない道」の流れに入っていくようになります。急激に大きく変容するのではなく、日常生活の中で穏やかに安全な変容を一歩づつ進めていくことも可能です。
inner-wish補足
『ライトボディレベル』の前書きに次のような一文が掲載されていることに最近気づきました。
『並行現実の融合はしばしば混乱をもやらします。ひどくめまいがするし、震えはくるし、視界はぼやけ、連続性を欠いたりもします。1994年の10月中旬に起こった並行融合は人々のライトボディレベルをシフトさせ・・・』
注)「並行」書籍では「平行」と記載されています。
この1994年10月というのが、私が突然、生死を彷徨うような病気になった時期なのです。何が起こっているのか全くわからないけれど、通常の現実が失われていました。今から思えば、意識レベルの上下変動が急激に起こり、自分で制御できなくたっていたのだと思います。
その混乱の中で、2歳の長女を連れて1ヶ月間の霊性プログラムに参加したのは、ガイダンスを感じ取り「道にゆだねた」最初の経験です。
それから現在までの間、意識変容について実践と学びを継続してきました。その中で何度も何度も「ゆだねる」必要があったのですが、それは今から思えば、全て必要なことでした。
まだ「すべてをゆだねる」というところには立てていませんが、「ゆだねる」必要を感じていらっしゃる方のためにも、自分を励ますためにも書いておこうと思った次第です。
「ゆだねる」方向性は人によっても、人生の目的によっても異なると思います。
愛・調和・平和に満ちた「ゆだねる」方向に進めますように。
2023年6月11日 inner-wish
2023年6月11日更新 inner-wish
2023年6月11日公開 inner-wish
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