運命を拓く

更新日:2014/09/11 公開日:2014/09/11

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運命を拓く【自己変容の道】
運命を拓く【自己変容の道】

運命を拓く

 

自分の一旦描いた理想は、一念不動の状態で、固く固く把持して、変更しないこと。『運命を拓く』天風瞑想録 中村天風/著より引用。

 


以下の紹介内容は、下記より引用しています。

運命を拓く 天風瞑想録 単行本

【参考】

『運命を拓く』天風瞑想録
中村天風/著・講談社文庫
1998年6月15日第1版発行
2012年1月20日第34版発行

 

それ以外の追加情報については、参照元を個別に記載します。

 


心の生活を豊かにすること

 

何を措いても、まず第一に、心の生活を豊かにすることに、自分の考えをおかなければならない。

心の生活を豊かにするには、もちろん、心で思ったり、考えたりすることが、功利的であってはいけない。

 

宇宙本体と同じように

 

始終宇宙本体と同じように、"真""善""美"であらしめると同時に、理想もまた、始終、気高いものを心に描いていなければいけない。そして、宇宙を司る宇宙本体から、尊い力を、我が生命に受け入れる用意を、始終、疎かにしないようにしなければならない。


論より証拠、そういう心構えをしてみなさい。常に優れた、恵まれた、人生を活きることができる。否、それは当然のことなのである。

 

宇宙本体と常に一体

 

そこで、理想を気高いものにしようとするのには、第一に必要なことは、「我というものが宇宙本体と常に一体である」ということを信念しなければならない。信念するのであって、ただ思っただけではいけないのだ。いい換えると、見えざる"力"との結合を決して忘れてはいけない。すぐ孤独になるからいけない。


川が流れるのは水源があるためだ。水源のない川はあり得ない。我々の存在は、我々の命の持つ源がこれを保っている。その源が宇宙本体である。その宇宙本体と常に結ばれている自己を、明確に意識して活きると活きないとでは、結果において、どれだけ大きな差が出来るかわからない。


だから、理想は常に気高く、本当に価値の高いものでなければならない。

 

成就した姿を心に描く

 

と同時に、もう一つ忘れてはならないことは、出来ない相談のもので、理想を心の中に描いてはいけない。そうすると、それは空想になる。人生に関することでも、運命に関することでも、健康に関することでもだ。もっと卑近な例でいえば、職業上のことであろうと、現在の人生を活きる仕事のことであろうとだ。


だから、一番手っ取り早いのは、諸君が、何かしら不都合を感じたり、不満を感じる場合があるならば、そういう方面から考えないで、それが完全に成就した姿を、自分の心に描きなさい。


ああなったらいいなあ、こうなったらいいなあ、という念願だけを、心に炎と燃やさないで、ああなったらいいなあというものが、すでに、成就してしまったときの気持ちや、姿を、心に描くのだ。


これは、紙一重の相違だけれども、そこに微妙な相違があるのである。なりたいなあ、という気持ちよりも、なっている姿を、心に描いたときに、現実から程遠いことでも、霊の世界では、もうそれが、本当になっているのと同じことになるのである。

 

理想は一念不動の状態で変更しない

 

思考=観念=想像=理想=成就

 

この関係をよく考えてみると、心の態度はあくまで積極的でなければならないのと同時に、いかなる事情があろうとも、自分の一旦描いた理想は、一念不動の状態で、固く固く把持して、変更しないことである。

 

否!このことくらい、人生を幸福にする原則の中で必要な原則は他にないのである。だから、今までしばしばいってきたとおり、我々は、まず第一に、はっきりと明瞭に自己の欲する物事を決定することである。

 

そして第二には、一旦決定した以上は、その決定した事柄を、みだりに変更せぬことである。

 

宇宙エネルギーの実現

 

我々人類の心というものは、宇宙の霊が溶かした宇宙エネルギーの流れを受け、それを形あるものに造る鋳型と同一のものである。だからどうしても、今いったとおり、常に一定の決まった形のものを用意しておかなければならない。そうすると、この鋳型の中へとエネルギーが流れ込み、予期した状態を作り出すのである。

 

否、こうした原則と経路で、我々は自分の念願や、受けたく思うところのものを、生命や運命の中へと受け入れられるのである。だから、我々は、心の扉を開くと同時に、今いったとおりその内容も、充分準備しておかねばならないのである。

 

宇宙霊は、その開かれた心の扉から中へと入り、設けられたる座席に座る。そして、その準備されたとおりの設備を完成することに、その力を注ぎだす。

 

信念を堅固にする

 

我々は常に自己の欲する事物を、完備し、しかも、チャンと一定した形に積極的に描かねばならない。そして、その求むるところのものを心に描き終わったならば、それを固く固く心に守り、どんなことがあっても、決して変更させたり動揺させたりしてはならない。

 

と同時に、特に特に必要な事柄は、確実に自分のものにで出来るという"信念"を堅固にして、ゆるがせにしないことである。

 

もっと突っ込んでいえば、折りあるごとに、自分の希望するところ、求むるところのものを、

「実現する!実現する!」

と繰り返し自己自身にいう、すでに、その求むるところのものを、半ば以上、自分のものにしたのと同様の道筋に入ったのである。

そしてその後は、ひたすらに信念を堅固にし、これを繰り返していると、宇宙霊は、自然的な経路で、自動的にその求むることを実現してくるのである。

 

ありていにいうと、最初に、信念強く、その希望が「実現する!」と断定したときには、その事柄は、霊の世界においては、もはや実在となっているからである。

ちょうど、花や実をもたせる種子と同様に……。だから結局は成育の法則に従って、やがて花や実が実現するのである。

 


以上の紹介内容は、下記より引用しています。

運命を拓く 天風瞑想録 単行本

【参考】

『運命を拓く』天風瞑想録
中村天風/著・講談社文庫
1998年6月15日第1版発行
2012年1月20日第34版発行

 

それ以外の追加情報については、参照元を個別に記載します。

 


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