思い・言葉・行ないの種は、何を蒔いて何を蒔かないかの選択が必要です。その種がどういうものであれ、いつかその実を刈り取ることになるからです。自他にとって苦しみにつながる種は見直し、自他にとって幸せにつながる種を蒔くことです。
小さな思いの種は、やがて言葉の種に、そして行動の種につながります。「思っているだけ」が「言ってるだけ」「ついやってしまった」と苦しみの種が育っていくことになります。逆に、「みんなの幸せを願っている」ことが、やがて「幸せを願う言葉」となり、いつしか「みんなの幸せのためにしたこと」と幸せの種も育っていきます。
これは簡単なことではありません。無意識に次々と蒔いている思いの種を意識できるようになるまでには、毎日の生活の中で見直し続けることが必要になります。何度も失敗しながら、学びながら、よりよい選択ができるよう経験を積んでいきます。
取り組み始めた頃は、過去に蒔いた種の実りを刈り取る日々になります。苦しみの種を蒔くのをやめると、苦しみの実りは減りますが、幸せの種を蒔かないでいると、幸せの実りも減ります。
自分のためだけではなく、多くの人のために、できるだけ調和する種を蒔く。これを日常生活の中で毎日意識していくと、
人生が穏やかに愛・調和・平和に満ちた方向へ好転し始めます。そうでない期間は、過去に蒔いた種の実りを刈り取っているのだろうと受けとめつつ、自他の幸せにつながる思い・言葉・行ないの種を蒔き続けましょう。
今の現実は、過去に蒔いた種の結果です。今蒔く種は、これからの未来を創造するためのものです。ですから、今がどうであれ、結果は見えなくても、幸せの種を蒔き続けることが大切です。
2022年6月23日 inner-wish
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
マザーテレサの言葉(と言われていますが出典不詳です)
思いの種を蒔き、行動を刈り取り、
行動の種を蒔いて、習慣を刈り取る。
習慣の種を蒔き、人格を刈り取り、
人格の種を蒔いて、人生を刈り取る。
"Sow a thought and you reap an action;
sow an act and you reap a habit;
sow a habit and you reap a character;
sow a character and you reap a destiny"
スティーブン・R・コヴィ博士の「7つの習慣」では、サミュエル・スマイルズの言葉として紹介されています。
ラルフ・ワルド・エマーソンが最初が最初の発信者であると紹介されているものもあります。
他にも多くの人がこの言葉を伝えているようです。
仏教用語。 (1) もともとは植物の種を意味する。転じて、種が芽の原因となるように、現象を生じさせる可能性としての原因の意味で広く用いられた。 (2) この語は,後世,インド仏教の唯識説に採用されて、その重要な概念となった。この世に存在するものは空であって実体はないが、それがあたかも存在するように成立せしめる可能力をいう。 (3) また、密教において、それぞれの仏陀や菩薩を象徴する悉曇 (しったん) 文字をいう。この場合は「しゅじ」と読む。
●出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典(コトバンクより「種子」より)
「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。蒔いている間に、ある種は道端に落ち、人に踏みつけられ、空の鳥が食べてしまった。ほかの種は石地に落ち、芽は出たが、水気がないので枯れてしまった。ほかの種は茨(いばら)も一緒に伸びて、押しかぶさってしまった。また、ほかの種は良い土地に落ち、生え出て、百倍の実を結んだ。」イエスはこのように話して、「聞く耳のある者は聞きなさい」と大声で言われた。
ルカによる福音書8章5-8節(聖書 新共同訳/日本聖書協会)
あなたは今、あなたがほしいと願っているものを、今後のいくつもの人生のために、というよりも、あなたを待っているあらゆる人生のために創造しているのです。明日の確かな収穫のために、今日、種を蒔いているのです。