人生の成果に感謝しながら、今後の人生に役立つ種を蒔くことができますように。
今の成果は、いつ願ったものか思い出せますか?もしかすると「成果」とは捉えていないかもしれませんが。今現在の状態というのは、過去のどこかで願った結果が組み合わさってできています。
人から見て成果かどうかではなく、「できるようになりたい」「乗り越えたい」「こんな経験をしたい」「こんな人になりたい」「こう在りたい」など、心からの願いについての話です。
今何か大きな願いがある場合、現状は願いが叶っていない状態に思えるかもしれません。けれど、現状のいろいろな要素のうちいくつかは、確かに過去に願った結果です。それはいつ頃願ったものでしょう?もしかすると生まれてくる前に願ったものかもしれません。
これまでの人生で、いつどのような種が蒔かれ、それがいつ頃芽を出し、いつ頃収穫できる状態になったかも、思い出してみましょう。
「そういえば、あの頃はこんな風に思っていたな」と始まりを思い出し、それがどのように現在までつながっているか、プロセス全体を眺めてみます。
種を蒔いた当時は、不可能に思たことや、いつ実現するかわからなかったことも、いつのまにか実現していることが沢山あります。そのようなことの成長プロセスを思い出してみます。
今在る成果とプロセスに感謝してみましょう。すでに在ることに感謝することで、在ることに気づく意識状態に近づけます。
未来ばかり見ていたり、人と比べたり、足りない何かを嘆いていると、これまでの人生で実ってきた成果に気づかないまま生きてしまいます。
これまでの人生でどれほど多くの願いを叶えてきたか気づくことが大切です。自分が蒔いてきた種と成長プロセス、そしてその成果に気づき感謝することで、この人生の意味を見出し、これからの成長やに希望をもつことができるのです。
現在は過去の結果であり、未来の原因です。過去に蒔いた種の結果が今現在であり、今蒔いている種が未来を創造します。今現在だけでなく、すべての瞬間がそういう時なのです。
より良い未来を創造するために、良い種を蒔くこと、苦しみの種を蒔かないことは大切です。また同時に、今現在を見直すことで、過去に蒔いた種の結果を振り返ることもできます。
けれど、全ての経験はそれだけを切り取って良い悪いの判断をすることはできません。何か学びたいことがあって必要な経験であったり、未来に必要な経験であったり、もっと大きな視野から必要な経験の場合もあるからです。
原因(種)と結果(実り)を意識するよう心がけていると、種を蒔く瞬間に気づくようになります。
蒔いた直後に気づけば訂正可能な場合があります。また種を蒔く前に気付くことができれば、蒔く種を選ぶこともできます。
種を蒔く瞬間に気づくことで、人生に起こる出来事をいくらか選ぶことができるようになります。
蒔いた種の種類や質、つまり思い・言葉・行ないの種類や質によって、その結果を収穫することになります。それは収穫であることに気づくと役立ちます。
過去に蒔いた種の結果は、条件が揃えば実ることになるため、選べない場合があります。たとえ悪い結果のように思える場合も、計画された学びであることもあるので、一概に悪い結果とは言えません。
また、計画的に蒔いた種が計画通りに実り、その収穫を得る場合もあるでしょう。さらに思いもよらない収穫を得る場合、過去に何か良い種を蒔いていた結果かもしれません。
人生の長期ヴィジョンとは、人生の大きな願いや目的に関係するヴィジョンです。この人生の長期ヴィジョンを確認することは役立ちます。
人生の長期ヴィジョンを思い起こしてみると、種蒔きと収穫が一時的なものではなく、人生の長期ヴィジョンに関係あることが見えてくるからです。
逆に言えば、これまでの人生における種まきと収穫を見直してみると、人生の願いや目的に関連するヴィジョンが浮かび上がってきます。
人生の願いや目的に関連する長期ヴィジョンをイメージすることは役立ちます。
これは単なる職業や地位などの話ではありません。人生全体の願い、またそれを願う理由の話です。
言葉で明確に表現できなくても、「なんとなく、こういう人生がいいな」というイメージを思い浮かべたり、それが実現している時の気持ちを味わったりすることで、願いや目的に近づくことができるからです。
人生全体の長期ヴィジョンをイメージした時に、現在はどのあたりに位置しているか確認してみましょう。
人生全体を使って実現するのですから、全てが完成しているわけではありません。たとえば「こういう人になっていたい」という場合、人生全体を使って成長する必要がありますから、今は途上のはずです。
そのように、人生全体の長期ヴィジョンの中で、現在位置を確認することで、これからどのように成長していけばよいか、いくつかの中継ポイントや方向性が見出せるのです。
人生の方向性を確認することは役立ちます。人生の最終的な方向性と、中継地点を思い浮かべることで、現時点を肯定的に見直し、次のライフステージへの選択や種まきも可能になります。
人生の方向性を確認する時には、大まかなライフステージごとに見直すと役立ちます。これまでのライフステージごとに、どんな種を蒔き、どんな収穫があったのか、次のライフステージではどんな種を蒔き、どんな収穫を得たいのか、思い浮かべてみるのです。
他の人の人生ではなく、自分の人生の方向性ですので、自分自身に聞いてみる必要があります。
人生の方向性をイメージすることは役立ちます。最終的にこういう人として最期を迎えたいというように、人生の最期からイメージしても役立ちます。
全くイメージできない場合は、これまでの種まきと成果を思い起こしてみましょう。その中に人生の方向性に役立つ何かが見出せる場合が多いからです。
人生の方向性をイメージし、その方向に向かって進んでいる気持ちや、その方向性の中で何かが実現していることをイメージし、その気持ちを味わってみることも役立ちます。
人生の方向性がイメージできたら、そのイメージに沿った種を蒔いていきましょう。
人生の方向性に沿った、思い・言葉・行ないを選んでいくのです。毎日、いつでも種を選ぶようにして生活していると、いつのまにか、あるいは次のライフステージで、その種の芽を見出し、収穫を得ることになります。
蒔いた種の種類や質に応じた収穫を得ることになりますので、逆に言えば、得たい収穫に応じた種を蒔く必要があるということです。
人生の方向性に沿った良い種(思い・言葉・行ない)を選んで蒔き、良い収穫(成果)を得ながら、人生の方向性に沿って生きていくことができますように。
人生の方向性を確認することは役立ちます。大まかな人生の方向性と、大まかなライフステージを確認することで、現時点を肯定的に見直し、次のライフステージへの選択や種まきも可能になります。続きを読む
良い種を選んで蒔き、育て続けることは役立ちます。人生100年と言われる今、「自他の幸せにつながる」「人生後半を大切に育てる」「人生の目的に沿う」ような「良い種を蒔き育て続ける」ことが、役立つのではないかと思います。続きを読む