人生全体、目的実現、生活や仕事、成長過程、大切な人間関係など、あらゆる長期ヴィジョンで育てる時に意識すると役立つことがあります。
ヴィジョンとは将来の見通しや未来像を意味する言葉です。ここで言う長期ヴィジョンとは、実現までの期間が長期にわたるヴィジョンを表しています。例えば、苗を植えて森を育てようという場合、そこには長期ヴィジョンがあります。苗木が増え、それぞれに成長し、森らしくなり、森の成長に合わせて手入れをする、そのプロセスの全ては長期ヴィジョンにつながっています。
「今ここ」から時間的・空間的に視野を広げて眺めてみると、長期ヴィジョンの実現はグラデーションのように変容していることがわかります。かつて思い描いたヴィジョンが実現していると気づいて振り返ってみても、どの時点から実現したというような明確な地点は見出せません。
長期ヴィジョンの完成形を実現した時に「幸せや喜び」が溢れるのではありません。プロセスの最初から最後まで、「幸せや喜び」はあります。ヴィジョンが実現すれば「喜びや幸せ」が手に入るのではなく、ありのままの今や実現するまでの過程に「幸せや喜び」があるのです。
さらに言えば、ヴィジョン実現を目指しているプロセスだけに「幸せや喜び」があるわけではありません。特定のヴィジョンを実現するプロセスの外側には、プロセスをとりまく環境や世界があります。これらの中にも「幸せや喜び」はあります。これを見失うと、自分が関わるヴィジョンだけに意識を向けてしまい、その他の部分に無理や歪みが生じます。
ヴィジョンや理想を思い描く時に、完璧に実現した状態と今を比較して苦しむ人がいます。しかし、実現した瞬間に幸せがやってくるわけではなく、ヴィジョンや理想を実現しながら生きる日々に幸せはあります。「ありのままの今ここ」も幸せなヴィジョン実現の途上なのです。幸せは「ありのままの今ここ」で感じることができます。
長期ヴィジョンを全体的に眺めることは役立ちます。例えば豊かな森を育てる最初の苗を植えた時から、あるいは、人生全体、目的実現、生活や仕事、成長過程、大切な人間関係などのヴィジョンや理想を思い描いた時から、長期ヴィジョンのプロセスは始まり、育ち続けます。どの時点を切り取ってもヴィジョンはグラデーションのように育っていますし、たとえ完成形でなくてもプロセスの途上で「幸せや喜び」を感じることはできます。たとえうまくいかない場合でも、プロセスの中で形を変えてヴィジョンを育てていくことは可能です。
時々長期ヴィジョンのプロセスを振り返ってみると役に立ちます。長いストーリーの全行程が、意味のある大切な場面に見えてくるでしょう。そして長期ヴィジョンが「ありのままの今ここ」でも育ち続けていることがわかります。
2022年9月26日更新 inner-wish
2021年11月17日公開 inner-wish
日常生活の変容については、長期計画でイメージすることが役に立ちます。毎日少しずつ継続して変容していくイメージを持てば、無理なく自然に幸せに変容プロセスが進み、段階的に大きな変容につながります。
ありのままの今は愛と光の中にあります。上手くいっていることも、そうでないことも全部まるごと愛と光の中にあり、全ては成長・変容・創造プロセスの中にあるのです。
大きな成長プロセスの中で生きていることを思い出すと役立ちます。全ての経験が大きな成長プロセスの中で、より進化した成長につながっていきますように。
成長プロセスの一局面ではなく、プロセス全体を眺めることが役に立ちます。全体の流れや創造の波の一部分でしかない気づくことで、全体を観る視点に立つことができます。
高次の意識を働かせることで、物事を俯瞰することができ、全体的な視野や長期スパンで観ることが可能になります。物事を広い視野から、長期の展望から眺める時間も、愛・調和・平和と共に過ごせますように。